今回のテーマは「カツオ」。黒潮に乗って北上する初夏の「初ガツオ」と、脂肪をたくわえて南下する秋の「戻りガツオ」、旬は2回ある魚ですが、江戸の昔から「初物を食べると長生きする」と珍重されてきた「初ガツオ」の時期にとりあげることにしました。
学習コーナーでは、広い海域を高速で泳ぎ回れるカツオ特有の体の仕組みと、それを追いかける漁師と漁法。江戸時代のカツオの食べ方などについて学びました。
調理実習では「カツオ」のおろし方をじっくりと。3キロ前後もある大きな体はまな板の上ではおろしにくいので、尾を持ち上げ、つるした状態で包丁を入れます。初めてのおろし方に四苦八苦しましたが、普段はあまり触ることのない丸ごと1本の形や大きさを実感できるよい機会となりました。また、一本釣り漁法とまき網漁法でとったカツオを比較、食べ比べできたのも貴重な経験でした。
おろした後は、たたきのおろしあえ、サラダ風、塩カツオご飯、香味焼き、なまり節とさまざまな調理方法でいただきました。(岡村)
今日のテーマは初鰹
紡錘形の姿がカッコイイ魚です。
築地からカツオが到着! 魚のプロに、産地の違い、漁法の違い、最近のカツオ事情について教えていただきました
一本釣り(右)は千葉から海水に浸して、まき網は(左)長崎松浦より氷漬けで到着
学習コーナー。カツオの生態や食文化について学びます
身がやわらかいカツオは、尾を持ち、
身を立てるようにして三枚おろしに
見て触れておろしてカツオをまるごと味わいました