活動レポート

Sakana-Kaiは、古くから伝えられてきた多彩な魚食文化を学び、考え、次世代に伝えていきたいと願っています。そのために少しずつ活動の幅を広げています。

 

魚の勉強会等の出前教室も承ります。まずは、当ホームページの「お申し込み・お問い合わせ」欄よりご連絡ください。

 

<><子ども魚料理教室<>< 2014 年7月 

Sakana-Kaiメンバーの子ども魚料理教室のお手伝いは今年で3回目。

今年も3回コースで行われ、第1回はエビ、第2回はイカ、第3回はイワシをテーマに、代表・田口成子が講師を務めました。勉強コーナーでは庄司がエビの話、岡村がイカの話、柴山がイワシの話をそれぞれ担当し、大下、川崎も実習のサポーターとして参加しました。回を重ねるごとに私たちも楽しくなり、子どもたちにたくさん伝えたい、楽しんでもらいたいと思う気持ちが深まってきました。もっと活動の場を広げていけるといいなと思う3回目の取り組みでした。

 

■□■テキスト作りにも挑戦!■□■

今回は、参加した子どもたちのふりかえりに役立ててもらえるように、また、ご家族のみなさんも一緒に親しんでいただけるようにとSakana-Kaiメンバーによる手づくりのテキストを作成、配布しました。


 

子どもの勉強会に向けて少しずつ種類も増やしていく予定です。

 

第1回「エビ」

メニュー 1 エビとささ身のフライ

     2 かぼちゃのサラダ

     3 サケのご飯

 

第1回のテーマは「エビ」です。エビはよく食べられている身近な食品ですが、どんな生物なのかは意外に知られていません。そこで、どう生長するのか、赤い色をしているのはなぜなのかなど、エビの生態や体の仕組みを勉強しました。そして、エビの養殖は日本で始まったこと、世界各国で養殖され、日本は多くの国から輸入していることも学びました。

調理では、目の位置を確かめたり脚の数を数えたりしながら殻をむき、フライにしました。大きなエビだったため、小さい子どもたちはさばくのが難しかったようですが、上級生の助けもあって、みんな満足のできあがりになったようです。

今回の参加者はとても協力的で、調理や後片づけなどの作業がスムーズでした。そして、帰り道にお迎えのお母さんに早速エビの話をしてくれていた姿を見て、とてもほほえましく思いました! (庄司)

 

2回「イカ」

メニュー 1 イカのバターじょうゆ焼き

     2 野菜炒め

     3 コーンライス

 

2回のテーマは「イカ」。まずは勉強コーナーでイカのからだの仕組み、海での暮らしを学んでから調理に入りました。仕組みが分かっていると、おろす作業も楽しくできます。まだ手の力の弱い子どもは、ぐにゃっとしたイカを押さえての作業に苦労する場面もありましたが、全員11ぱい、上手におろせました。

スタッフが気をつけていたのは、子ども自身でやれるようできるだけ手は出さずにコツを教える、安全にできるよう見守ること。子ども達は、調理だけでなく洗いものや配膳でも仕事をした達成感を感じているようでした。

魚介は種類が多く、形が違えばおろし方も調理方法も違います。毎回違うことが学べる面白さを感じてもらえたのではないかと思います。(岡村)

 

第3回「イワシ」

メニュー 1 イワシのカレー蒸し焼き

     2 野菜サラダ

     3 枝豆ごはん

 

第3回のテーマは「イワシ」。勉強コーナーでは、シラスも煮干しも実はイワシだということ、つみれもイワシの身で作るという話をし、知らないうちに食べていることもあることに気づいてもらいました。

昔は食べきれないほどたくさんのイワシがとれたので、生簀をつくって蓄養し、カツオやマグロをとるためのエサにしていたこともあるけれど、今は昔ほどとれない、という歴史、イワシが群れをつくって泳ぐ理由などについても話をしました。

エビやイカで生の魚介類に触ることに慣れてきた子どもたちですが、「尾頭付き」の魚は初めて。はじめは内臓を気持ち悪がっていた子も、「これが肝臓、これは心臓……」と説明をすると、面白がって触われるようになりました。3回目ともなると調理や後片付けも自然な流れでできるようになり、高学年の子たちが下の子の面倒も見ながらよく動いていました。(柴山)

<><子ども魚料理教室<>< 2013年7月 

 

Sakana-Kaiでは、今回も都内で開催された子ども魚料理教室のお手伝いをさせていただきました。今年は3回コースで行われ、第1回はエビ、第2回はイワシ、第3回はイカをテーマに、代表・田口成子が講師を務めました。勉強コーナーでは柴山容子がエビの話、 庄司和以がイワシの話、岡村理恵がイカの話をそれぞれ担当し、大下康子、川崎敦子も実習のサポーターとして参加しました。

 

 第1回 「エビ」

 

メニュー 1 えびチリ豆腐

     2 たたききゅうりとささ身・トマトのサラダ

     3 チャーハン

 

  第1回は、日本で沢山食べられている「エビ」がテーマ。頭が付いたエビを見る機会が多くないのか、有頭エビを見ると歓声が上がりました。頭を取り、殻をむき、背ワタを取る作業では、殻をどこからどうやってむくのか戸惑う子が少なからずいました。でも、一度覚えると「もっとやりたい!」とニコニコ笑顔。竹ぐしを使って背ワタを取る作業はちょっと苦戦していました。

 勉強コーナーでは、日本は世界の中でもエビを沢山食べる国であること、エビフライやグラタンのほかにもエビを使った料理があり、焼きそばやお好み焼きに干した桜エビを入れたり、えびせんべいにしたりして食べているという話をしました。エビは、桜エビのように泳ぐタイプのエビと、イセエビのように歩くタイプの2つに分けられる、という分類の話もしました。

(柴山) 

 

第2回 「イワシ」

 

メニュー 1 イワシのパン粉焼き

     2 野菜炒め

     3 コーンピラフ

 

 第2回のテーマは、日本でいちばん獲れる魚のイワシ。1人1尾ずつ手開きにし、パン粉焼きを作りました。イワシは包丁がなくてもさばくことができ、子どもでも簡単に調理できます。大きく開く口をあけてみたり、エラのきれいな赤い色にびっくりしたり、いろいろな発見をしながらの調理でした。

 勉強コーナーでは、青背魚の仲間からイワシを探したり、なぜ漢字では「さかなへん」に「弱い」と書くのかを考えたり、イワシがどんな魚なのかを学びました。

 イワシは日本人にとって特に大切な魚で、とてもおいしい魚です。今回の教室で、子どもたちに少しでもそれが伝わっていたら嬉しいなと思います。

(庄司)

 

第3回 「イカ」

 

メニュー 1 イカと野菜の蒸し焼き

     2 にんじん入りチキンライス

     3 イカと万能ねぎのチヂミ

 

 第3回のテーマは「イカ」。ちょうどダイオウイカが話題になっていたので、子ども達はノリノリでした。

 勉強コーナーでは、イカの種類やからだの仕組みなどについてクイズ形式で学びました。その後、実際にイカにおろす作業をしたので、長い足は2本ある、これは口だ、と確認しながら楽しく取り組むことができました。「内臓が気持ち悪い」と言う子もいましたが、放り出さず、ていねいに取り出していました。

 炒めものをする際、油跳ねを教えると、混ぜ方を注意したり、上級生が下級生を見守ったりしながら上手に調理をしていました。子ども達はどんどん自分でやりたがります。やり方を説明してその通りの作業をさせるのではなく、ポイントさえ教えてあげれば、自分で発見や工夫をしながら作業ができるのだとあらためて感じました。

(岡村)

 

 

▼子ども魚料理教室▲  2012年8月

20128月、小学3年生~6年生を対象にした子ども魚料理教室が都内で開催されました。第1回はイカ、第2回はイワシをテーマに、Sakana-Kai代表・田口成子が講師を務め、勉強コーナーでは庄司和以がイカの話、柴山容子がイワシの話を担当しました。

 

 

第1回 「イカ」

メニュー 1 イカと夏野菜のカレー

     2 トマト・きゅうりのサラダ

     3 白玉団子のあずきがけ

 

第1回の講座では夏が旬のスルメイカをさばくことに挑戦。少し手こずっていた子もいましたが、楽しく作業を進めることができました。

勉強コーナーでは、イカのからだの仕組みや種類など勉強しました。とくに軟骨やくちばしには興味津々で、自分の手でとり出した軟骨を大事にお持ち帰りする子こどもたちもいました。

最後は野菜もイカもたっぷりのカレーをおいしくいただき、後片づけまでしっかりできました。今度はお家で家族と一緒にイカ料理に挑戦してもらいたいものです。 (庄司)

 

 

第2回 「イワシ」

メニュー 1 イワシのパン粉焼き

     2 野菜炒め

     3 コーンピラフ

 

イワシは一人1尾を手開きにし、三枚におろしました。はじめは自信がなさそうだった子どもたちも、お腹を開くころにはすっかり慣れた様子。自分でおろした魚は本当においしいようで、おかわりをする子もたくさんいました。

勉強コーナーでは、「イワシの背が青く、お腹が白いのはなぜか」などのクイズを出しました。「イワシは川に棲んでいる」と思っている子が少なからずいたの で、これからも機会を見つけ、食べ方だけではなく、魚の生態や海、川の話を子どもが興味をもつような形で伝えていければ、と思いました。  (柴山)