第13回「磯魚」 2013年6月29日 会場:月島社会教育会館


磯魚−−イソウオと読みます。

岩礁、海藻や海草の間に住む魚で、

沿岸の岩場などでバラエティ豊かな磯魚が見られ、

磯釣りなどでも親しまれています。

磯魚は、地魚として親しまれ、主に沿岸漁業の対象になっています。

 

しかし、漁獲対象以外の魚や小型サイズのものは、船上で海に破棄されたり、飼料用に安価に取引されたり。水揚げされても、漁獲量が少ない、魚体のサイズが揃わない、鮮度が落ちやすいなどの流通に乗りにくい理由で、地元だけで食べられている魚も多いのです。年々沿岸漁業の漁獲量が減っているなか、このような「未利用魚」が多いのはもったいないですね。

 

何より豊富な魚種に恵まれた日本にいながら、口にするのは、限られた魚ばかりというのは残念でなりません。

 

現在は、流通の整備と鮮度保持技術の進歩によって、遠くの魚市場からでもその日のうちに都市部の市場に届きます。また、ネット取引などによって漁師(産地)さんと直接取引で小売店や消費者へ届くルートも広がっています。

 

Sakana-Kaiでもまだまだ食べたことのない魚がいっぱい。近海の豊かな海の幸である磯魚をもっと楽しみたいものです。

 

 

 

イシダイの顔。成魚のオスは口が黒くなるので「クチグロ」とも呼ばれます。

イシダイの歯はとても頑丈そうです。

 

イシダイは薄造りにしてサラダ仕立てに。


イシダイのアラは湯通ししてから煮るとよいだしが出るので、アラ汁に。

タカべはにんにくの風味をつけてオリーブオイルでソテーに。






(レポート:川崎)